田代稚恵美

 

 22th Piano Concertに、ようこそ、お越し下さいました。

子ども達の作文を、発表会の会場に展示するようになって7回目です。
今回の6点を含めて、私の手元には55点の作文があります。


子供達の性格、個性、家庭環境など様々です。その子達を一様にレッスンすることなど出来るはずがありません。

レッスンでの、教師である私の問いかけに対しても、嬉々として積極的にそのやりとりを楽しめる子ばかりではありません。緊張して言葉の出ない子、わかっていても口に出せない子 、または全く感じていない子もいるようです。

毎年、作文を書いて頂くことで、大きな発見があるとともに、私自身の中に大きな反省も生まれます。子供達がそこまで感じる力を養っていること、イメージを広げていたことなど私自身が察知していないこともまだまだ多いからです。

子供達の成長に目を細めつつ、自分自身を叱咤しながら、今後のレッスンの子供達一人ひとりの方向性を定めていくことにいたします。本当は子供達全員の作文がほしいところではありますが、、、、、。


ロシアみんようによるバリエーション
         ありなが 音は(小1)

 このきょくを先生にいただいて、れんしゅうをはじめたとき、どのようなきょくなのかわかりませんでした。右手と左手のたくさんの音の中にメロディがかくれていて、その音をみつけるのがとてもたいへんでした。メロディをみつけられても、こんどはどうやってひけばメロディがきれいにきこえるのかわからなかったとき、

「メロディをこころの中でうたいながらひけば上手にひけるわよ。」

とおしえてくれました。こころの中で、メロディをうたいながらひいたら、メロディをひくゆびだけにおもみをおとしたり、やわらかくつなぐことができるようになりました。先生といっしょにこのきょくにいろいろないろをつけて、しあげていくれんしゅうはとてもたのしかったです。

れんしゅうはとても大へんでしたがはっぴょうかいでたくさんのかたにきいてもらえることを、たのしみにして、まい日れんしゅうをしました。

私と田代先生
         石井 美有(小3)

 私は、去年の夏にピティナ・ピアノコンペティションを受けました。

 始めは、C 級にちょうせんしようと思いましたが、どうしても、ひきたい曲がD 級にあったので、田代先生に相談したところ「本気ならどうぞ、私もはらをくくります。」と、言ってくださり、先生の大きな心にあまえ、がんばることにきめました。

C 級からは、ピアノがならないと、結果はついてこないと、言われていたのでまず、私の一番の弱点であるM音作りから始めました。

 タッチや、体の使い方など、かえていったところ、うではいたくなってしまい、おもうような練習ができませんでした。私もこのままピアノがひけなくなってしまうのかと、すごく心配になりました。レッスンでも、おもうようにひけず、田代先生にとても、めいわくをかけてしまいました。それでも、いつも田代先生は、私にがんばるパワーをくれて、せ中を、おしつづけてくれました。

 本せんで、一位になった時は、きせきがおこったと思いました。でも、先生は「きせきじゃないよ。がんばった結果。すごい!」と言ってくださいました。本当にうれしかったです。

 コンペは、とても大変だけど、仲間がいるので、どんな時も、がんばることができました。先生はいつも、前向き、上向きのしせいが良いと言ってくださいますが、、私が前を向いてがんばれるのは、田代先生のおかげです。

 全国大会では、会場からみんなが、おうえんしてくれていたので、心から楽しんで、えんそうすることができました。結果は、ベスト賞で、少しくやしかったけれど、次は、もっとよい賞がもらえるようにがんばりたいです。

 始めて、ショパンコンクールにもちょうせんしました。期間がとても短く、曲もむずかしかったため、先生には、何度も「本当に受けるの?」と言われてしまいました。予せんは、5、6年生の部で、銀賞をいただくことができました。予せんが終わって、全国大会まで一か月くらいしかないのに、まだふ読みじょうたいで、すごくあせりました。そんななか、体調をくずしてしまい、なかなか思うような練習ができず気持ばかりあせってしまいました。全国大会では、音がおもうようにならず、しょうれい賞でした。アジア大会まで、2日しかなかったので、音をしっかりいれるように練習しました。アジア大会では、自分なりによくひけたと思いましたが、結果は、しょうれい賞でした。すごくくやしくて、なみだがでました。今までの自分じゃダメなのだときがつきました。もっといろいろな曲に、ちょうせんしたり、エチュード、ソルフェージュの勉強をもっとしないといけないんだと思いました。

 今回の発表会では、本当ならば、コンクールの曲をひこうとしていましたが、田代先生が、私にちょうせんするきかいをくれました。もう、プログラムもできているのに「曲をかえたら?」と言ってくださいました。

 曲目のへんこうは、先生や、ほかの方にもめいわくをかけてしまいます。私のために、言ってくださった田代先生の言葉にあまえ、今日は、先生の発表会で、はじのないえんそうができるようにしたいです。

 今年は、尚先生にもすごく、たくさんのことを、教えていただきました。本当にありがとうございました。そして、月に一度教えてくださる、江口先生、本当にありがとうございます。あかり先生も、私がわかりやすいように、やさしく、ていねいに、ソルフェージュをおしえてくれます。本当にありがとうございます。このすばらしい先生方に、見ていただけて、私は本当にしあわせです。これからもっともっと練習して、先生方に、感動してもらえるような、えんそうがいつか、できるようになりたいです。

はじめの言葉
         中村 美結(小4)

 わたしは、今年の発表会で二部のはじめの言葉を言います。はじめの言葉をなににしようか考えた時、いろいろな事が頭にうかんできました。

 まずは、ふだんのレッスンの事。わたしは、家での練習があまり好きではないけれど、先生とのレッスンはとても心がはずみます。なぜなら、曲のイメージを教えてくださる時や、わたしが上手に表現できていない時、いつもおもしろい例えをしてわたしを笑わせてくれるからです。

「太っちょの年よりねこさんの曲みたいね。」とか、

「あやしいけむりがもくもくと出てくる様にね。」とおっしゃったり、わたしはいつも笑ってしまいます。

 アンサンブルの事も頭にうかんできました。去年の十月、サックスとのアンサンブルに初めてちょうせんしました。曲はディズニーランドのスプラッシュマウンテンに流れている「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」。最初に曲を聞いた時、「かっこいいな。」と思って選びました。でも、実さいひいてみると速くて、和音がたくさんでてきて、手が小さいわたしは、むずかしく感じました。部活や運動会の練習でつかれていたけど、がんばってピアノを練習しました。本番は、思った以上にテンポが速くなってしまって最後の音階をかっこよくきめられなかったのがざんねんでした。でも、楽しかったのでよかったです。

 今年も、いろいろな事にちょうせんしたいです。まずは、はじめの言葉です。がんばります!!

私と発表会
         神保和花乃(小4)

 私は、今年で5回目の発表会となります。発表会の曲をいただく前は、いつもどんな曲かなあとドキドキワクワクします。今年は、「もみの木」という曲を先生にいただきました。「もみの木」を初めて聞いた時、速い所やゆったりしているところがあってとてもむずかしそうだなあと思いました。そして今までひいた事がないようなすてきな曲だなあと思いました。私にこんな曲がひけるようになるのか心配になりましたが先生が選んで下さったのでがんばってひきたいです。

 レッスンの時に田代先生が北欧の景色をパソコンの動画で見せて下さいました。北欧の景色は氷の世界みたいで暗くさびしい感じがしました。私が北欧にいたらこごえるような寒さだと思いました。そしてそんなきびしい北欧の冬から春になる喜びを表現できる様になりたいです。また、嵐を表現する所もあります。そこの場面で先生は、「嵐が来る所はゆっくりと入りだんだん速くひいてね。嵐は急にこないでしょう。」と分かりやすく教えて下さいます。私はそうだなあと思いました。速くひく所はリズム練習をしてひけるようにがんばりました。嵐からもどった所はインテンポでひかないように気を付けました。最初の所は、「P」の記号からだんだん強く、ゆっくりしていくようにしたいです。最後の所は、だんだん音を小さくして、静かに終らせたいです。そして強弱に気を付け、指の固さを変えて、音の出し方を工夫してひきたいです。田代先生、北欧の景色を見せて下さりありがとうございます。

 そして、今年は発表会で二回目の6手連だんも演奏します。仲の良い二人とです。最初、合わせた時は、バラバラでした。でも、だんだん合わせてくると少しずつそろってきました。何回も三人で集まって練習しました。でも練習よりも遊びの方が長い時間でした。やっぱり遊びの方が楽しいです。でも、たくさん練習したので発表会では、ぴったりそろっているといいです。三人でひくと、せまくて他の人と手がぶつかったり、相手の音を聞いて合わせてひいたりと大変な事も多いです。だけどぴったりと合い上手にひけた時は最高の気分です。いっぱい練習して、三人がレースで競争しているふんいきが伝わるようにがんばってひきたいです。

楽しかったいとこ連弾

         影山 裕奈(小4)

 私は、去年のピアノの発表会でいとこの勇人君と連弾を二曲弾きました。勇人君は、四年前まで私の近くに住んでいましたが、今は東京に引っ越してしまい、なかなか会えなくなっていました。でも、いつか、連弾を弾いてみたいねと話をしていました。勇人君のお母さんも田代先生ピアノを教えてもらっていたこともあり、田代先生にピアノの発表会に一緒にでるために、ピアノのレッスンに江戸川台まで東京から通ってくれることになり、私はとてもうれしく思いました。

 勇人君は連弾をはじめたころ、コンペで金賞がとりたいと、一生懸命に指の練習をしていて、なかなか連弾の練習がすすみませんでした。それでも、少しづつ合わせてやっと弾けるようになったころには、発表会のリハーサルを迎えていました。リハーサルでも勇人君と一緒にピアノを弾けるのを楽しみにしていましたが、当日なんと今までみたことないような大雪で、勇人君はリハーサルにこれなくなってしまいました。とても悲しくなりましたが、あかりさんが勇人君のパートを弾いてくれて、初めてあかりさんとも連弾を弾くことができ、ちょっとラッキーな出来事でした。

 発表会当日、二部のオープニングのはじめ演奏が私たちでした。とてもきんちょうしていた勇人君をみて、私が頑張って弾かないと、私がちゃんと勇人君を舞台の中央まで連れて行かないとと思っていました。曲名であるコアラとさるの人形を手に舞台に歩くとたくさんのお客様がみえました。弾き始めの位置をまちがえないように確認して弾きました。一曲目の一番最後に勇人君が作曲してしまい、ひとつ音を多くひいておわった時、私はドキドキしてしまいました。そして、そのまま二曲目に入り今度は私がいつも間違えないようなところでミスしてしまいました。でも、最後のあいさつを二人でして、お客様の拍手をきいたとき、二人で連弾をして本当によかったと思いました。あとで、何回もビデオを見返しましたが、とても楽しい気持ちになります。

 そのあと、勇人君は毎日のようにピアノの練習を何時間もやり、怒られたり、わらったりしている様子をみて、私は勇人君はとても頑張っているからコンペで金賞をとれたらいいなと思っていました。勇人君に負けないように練習しようと思いました。そして、夏、勇人君は見事にコンペで金賞をとり、大きなトロフィーをもらい、私もとても嬉しく、演奏会にいったり、パ−ティにいったりしました。私も初めてコンペ課題曲に取り組み、その大変さは少しわかったので、うれしさも増しました。

 また、いつか、いとこ連弾をして、楽しいピアノの時間を一緒にすごせたらいいなと思いました。

第1回アンサンブルフェスティバル🎈

         上田 萌莉(小6)

 「第1位です。上田萌莉ちゃんです。」

この言葉を聞いた瞬間、私の胸は踊りだしました。1位を頂けるなんて・・・夢かと思いましたが、みんなの笑顔を見て、現実だとはっきりわかりました。

2014年10月18日、流山生涯学習センターで行われた「第1回アンサンブルフェスティバル」本番当日までの練習は、とても大変でした。私はあかり先生と一緒に「くるみ割り人形」より行進曲、こんぺいとうの踊り、トレパークを連弾します。1回目の合わせでは、息が合わない所がたくさんありました。でも、あかり先生のやさしい教えで、曲は完成していき、次第に息も合っていきました。大好きな曲をこんなにも楽しく弾けるだなんて・・・あの時の嬉しさは、今も忘れません。毎回合わせで、たくさんお話したり、イメージを膨らませたり、笑ったりして、もっともっと連弾が楽しくなりました。

 そして練習を積み重ねた本番。たくさんの人の演奏を聴いて、コメントを書くということは、とても大変でしたが、アドバイザーになった気分で、とても面白かったです。ついに私達の演奏、あかり先生と一緒に舞台に出ておじぎをすると

「どんな演奏をするのだろう。」というお客様の目が私の中に飛び込んできました。こんな目を見たからには、皆さんを楽しませる演奏をしたいなと心の中で思いました。何度かミスはしてしまったけれど、音の響きを聴きながら弾けて良かったと思います。順番は、あかり先生と海老原さんの、トークコンサートと進んでいきました。トークコンサートでは、2人の楽しいお話や素晴らしい演奏など、勉強になることもたくさんありました。そして、いよいよバースデーサプライズ、田代先生が喜んでくださり、本当に良かったでです。人の喜んでいる顔を見ると、自分も笑顔になります。あの時は、時間を止めたくなるくらい楽しかったです。これからも、人を喜ばせて笑顔をたくさんもらえるような人になりたいです。

 今回、お手伝いをさせて頂き、会場準備、進行など、大変さを改めて知る事が出きました。田代先生と旦那さん、あかり先生の、家族の団結力を感じました。アンサンブルフェスティバル、ありがとうございました!!

 昨年は、出来ない事がたくさんありましたが、それと向き合おうと努力した一年でした。教材や、指のトレーニングなど、基礎を頑張りました。自分の思い通りに弾けず、落ち込む時は数え切れない程ありましたが、それと同時に出来るようになったこと、挑戦した事も1つの思い出として、私の心の中に刻まれています。そして向き合おうと頑張れたのも先生方のおかげです。田代先生は、いつも前を向かせて下さり、レッスンの後、すごく元気になった自分がいます。尚先生は、私に必要な、指のトレーニングや、身体の使い方をていねいに教えて下さいます。そして、あかり先生には、ソルフェージュを教えて頂く事になりました。聴音や、楽典は難しいけれどクイズみたいで楽しいです。弾くという事以外の新しい勉強で世界が広がっていく感じがします。ピアノがどんどん好きになっているのは、教えて下さる先生方、支えてくれる周りの人たちのおかげだと、感謝の気持ちでいっぱいです。

 これからも、夢に向かって前に進んでいきたいです!!